アルバム・レビュー Neil Young『LE NOISE』

Neil Young, ROCK, アルバム・レビュー, 音楽

こんにちは
だいてんねん(@daitennen5)です。

今回のアルバムレビューはNeil Young『LE NOISE』です!

LE NOISE

僕はNeil Youngが好きです。
アルバム2,3枚しか聴いてない「にわか」なのですが、Neil Youngという存在が好きなんです。
69年のソロデビュー前から伝説的なバンドで活躍し、60年近いキャリアを持つサイケ・フォーク・グランジ・テクノ魔人。
アコースティックサウンドでは胸を締め付けるような今にも消え入りそうな声で歌う叙情的サウンド。
バンドサウンドではグランジ全開の轟音ギター。爆音ソロ。そこにニールの声が響くとなんともいえないオリジナリティー。
「俺はやりたいことをやる!」
という信念が彼の作品には漂いすぎています。
ライブ映像とか見るとすんごいです。
お客さんとかもう関係ないですもん。
自分の世界を表現しているだけって感じです。
でも本当はファン思いでより良い音質を提供するためハイレゾ配信サービスに数年前から挑戦し続けています。
そんなニールおじいちゃんのこのアルバム。
ほぼエレキギターの弾き語りです。
・・・・・・尖りすぎです。
もう本当に勘弁して。
レジェンドにこんなんされたら若い世代は敵いませんよ。
かっこよすぎる、、、、、

アルバム全曲Youtubeで聴けますので、聴いてもらいながらレビュー見てもらえればと思います。

Neil Young – Le Noise – The Film – YouTube

ではお付き合いくださ〜い

目次

アルバム概要

 カナダ出身の世界的アーティストNeil Youngが2010年に発表した通算30枚目のアルバム。
当時65歳。常識的に考えてこのアルバムは普通の65歳が作る音楽ではないです。8曲中6曲がエレキギターの弾き語り。エグい。かなりエモい。なかなかないスタイルです。しかもクリーントーンでジャカジャカとかただ歪ませてジャーンとかそんな曲ではありません。
上の動画でみてもらえればわかりますが、エフェクトかけまくりの独特すぎる世界。
プロデュースはU2などを手掛けたダニエル・ラノワ(Daniel Lanoise)。ラノワもかなりの曲者でとてつもないミキシングをしてくれています。このアルバムの要素半分は彼のおかげでしょう。もう半分はニールのソングライティング力。
アカデミー賞にもノミネートされた作品です。

収録曲レビュー

1.Walk With Me

1曲目から分厚い轟音ギターが鳴り響きます。こんなんおじいちゃんが出す音じゃないです。

凄まじい音世界が広がっています。

シンプルな曲ですがギターはオーバーダビングが結構されていますね。

と、思っていたのですが上のyoutube動画でわかるように弾き語りで録音されています。そしてギターの音源はそれ一本だけらしいです。

この左右に分けられたギターはどうやらホワイトファルコン(ギター)のステレオアウトによるもので、低音側と高音側でピックアップが分かれておりそれぞれにエフェクターをかけ出力しているよう。

よくよく聴くとフレーズがちゃんと左右で連動しています。

すげえ。アイディアはそんな新しいものではないですが、これで弾き語りをして違和感ないのがすげえ。

そしてミキサー側でこねくり回してこんな音ができたと。

ミキサーがさらにすげえっす。

かなり異質な雰囲気ですがすんなり聴けてしまうのは歌メロが良いから。

サビなんかすぐ覚えちゃいますね。

ウォ〜クウィズミ〜

いきなり尖りまくったカッコいい良い曲!

2.Sign of Love

リフがカッコイイ。

ザ・シンプルって感じですがギターの音がかなり趣向を凝らしているのがわかります。

左右の轟音ギターは歪ませ過ぎちゃってえらい音で鳴り、遠くでジャキジャキのクリーントーンが聴こえる。

ニールの歌もリバーブのかかり具合なんか怪しすぎるし、ディレイまでかかって響きまくってます。

こちらもギター1本の録音のよう。

前曲でも鳴っていたこの低音はオクターバーなんでしょうね。

迫力ありまくりで身体に響き渡ります。

にしてもギターのヘタウマ加減がすごい。

こういうギターって弾ける人限られてくるんですよね。

日本のメジャーなギタリストには絶対できない演奏です。変にカチッとして雰囲気が出ないですよ。

でもニールはめちゃくちゃメジャーなアーティスト。そこがカッコイイんです。

良い曲。

3.Someone’s Gonna Rescue You

4つ打ちっぽいリズムが印象的です。

裏打ちのギターリフがリズミックでノれます。

エレキ弾き語りスタイルでここまでリズムを出せるのがすごい。僕はギターが上手いってこういうことだと思うんですよね。なかなかこんな風に弾けないですもん。

歌はかなりふわふわしている曲。

ガツンとくるメロディではないですがギターのアレンジととても上手くマッチしている歌です。

良い曲

4.love and War

前3曲と違いアコースティックギターでの演奏です。

このアコギにもリバーブがかかりまくってます。広くてなにもない真っ暗な部屋で弾いてるような音がしています。

ノスタルジックなムードが漂うフレーズと音。

ほんとにギター上手いなあ。

歌はリバーブが薄く直接脳に歌ってくるようなミキシングです。

寂しい曲調ですが、なにか希望が見え隠れします。

良い曲

5.Angry World

これもエレキ1本なのかなあ。

低音リフっぽいフレーズ弾いてるときもう片方はチャカチャカ鳴ってるだけです。

ここのフレーズはパワーコードを弾いていて、高音部はブラッシングになっているんですよね。ってことはやっぱりギター1本か。

すごい。もうすごいしか言えない。

歌はディレイで反復しまくりです。

歌メロがとにかくいいなあ。

ニール節が炸裂。

良い曲

6.Hitchhiker

ディストーションの嵐。

これはジャカジャカやってるだけっぽい。

激ロック。

どんな編成でもニールはヤングですね。

オリジナリティが溢れてる。

良い曲

7.Peaceful Valley Boulevard

冒頭のアコギフレーズが切なくこころがキュンキュンしますね。

ニールの歌は暖かなリバーブと左右チャンネルに振られたディレイによって響きます。

よくあるアコギの弾き語りに近いですがミキシングにより切ない響きに仕上げっています。こういうのすごく真似したくなるんですよね。

今度作る曲に取り入れてみよう。

良い曲

8.Rumblin’

アルバムのラストを飾るのもエレキギター弾き語り。

ノスタルジックなクリーントーンから始まり地響きのような轟音ギター。

まるでドラムが聴こえてきそうなリズム。

ニールの歌は相変わらず彼以外の何者でもないオリジナリティ。

最後の曲だからって変に大人しくもなく、特別激しくなく、アルバムの一貫した音世界を聴かせてくれます。

ゴリゴリのギターが心地いい。

良い曲

1番好きな曲

1.Walk With Me

再生したとたんゴーーーーーンと鳴り響く低音。

反復する か細い声。

ヤられます。

映像に映し出されるニールのこの風格、オーラすごいですわ。

パワフルすぎる。

特に彼のノリかたが好きなんですよね~。ドスンドスン揺れる感じ。無駄にかっこつけず自分をそのままさらけ出しているんです。

あ~カッコいい。カッコいい~

まとめ

このアルバムを聴いたとき『暗闇』を思い浮かべました。

なにも見えない真っ暗な『暗闇』。そこにただギターと歌が響いている。

でもその『暗闇』は怖くないのです。ただの『暗闇』。ただ真っ暗。ただなにもない。

そんな不思議な感覚が心地いいアルバム。

Youtubeにはプロヂューサー ラノワのインタビュームービーがあります。


The Making of Le Noise: the new album from Neil Young

英語なので全然何言ってるかわかりませんが、このアルバムのリバーブ感はこの家の空間の残響を利用しているものもあるようです。(たぶん!)

曲について話してるとき楽しそうですね。

(英語話せなくてもせめて聞き取れるようになりたいなあ。世界が変わりそう)

J-POPに飽きちゃった、若いバンドの音が生ぬるくかんじる、なんか最近元気がない、たまにはオジサンの歌でも聴くか、レジェンドを知りたい、ちょっと変わった音を聴きたい、そんな方々にこのアルバム超絶オススメです。
そして今まで「ニール・ヤングの名前だけは聞いたことがあるけど、曲は知らないなあ」って方。
これがニール・ヤングです。
入門には全くオススメできないアルバムですがぜひ聴いてもらいたい。世界にはこんな尖ってロックなおじいちゃんがいるんですよって知ってもらいたい。
みなさんロックに生きましょう!!!

 

CDはこちらから↓

LE NOISE

LE NOISE

その他アルバム・レビューはこちらから↓

僕はAmazon Musicで音楽を聴いています。

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