アルバム・レビュー『Kirkatron』Rahsaan Roland Kirk

JAZZ, Rahsaan Roland Kirk, アルバム・レビュー, サックス, フルート

こんにちは

 

 

だいてんねん(@daitennen5)です。

 

今回のアルバムレビューは Rahsaan Roland Kirk『Kirkatron』です!

 Kirkatron

僕にとってのジャズの先生、Rahsaan Roland Kirk(ラサーン・ローランド・カーク)!!!

 

以前は別のアルバムをレビューしましたが、やっぱりどのアルバムも良い感じ!ってなったので今回はこの『Kirkatrin』をレビューします!

この作品は氏の晩年の作品になります。僕が大好きな曲が収録されているアルバム。

思えば彼の音楽が僕にとってのジャズへの入り口でした。(あれから数年。まだ入り口にいます。)

あの時はね、、、、いろいろありましたよ、、、、なんてのはどうでもいいのでアルバムレビューします!

それではお付き合いくださーい。


アルバム概要

1977年発表の最初から数えると何枚目かわからないですが、最後から数えると2番目のアルバム。
、、、、わかりにくいですね。要はこの『Kirkatron』の次のアルバム『Boogie-Woogie String Along for Real』が奇才Roland Kirkのラストアルバムとなっています。

 

ラストの『Boogie-Woogie String Along for Real』も良いアルバムで大好きなんです。僕はこの2作が2 in 1になったCDを聴きまくっていたので思い出深いアルバムたちです。
Kirkatron: Boogie Woogie String Along for Real
Roland Kirk Rahsaan
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さて『Kirkatron』に収録されている12曲中3曲は1975年のモントルー・ジャズ・フェスティバルにて収録されたもの。先に言っちゃうとこの3曲最高。
その他スタジオテイクのものですが、これらも最高。

 

氏はいろんな楽器を同時に吹いたりしてスンゲーことをやる事で有名ですがこのアルバムでは基本ワンホーンです。(通常の意味でのワンホーンとはちょっと違いますが)
氏にしては比較的大人しく渋く仕上がっているのですがジャンルのごちゃ混ぜ感は爆発してます。

 

アルバムについてはwikiのページもご参考に。

 

では1曲ごとのレビューになります!
ぜひCDでもサブスクでももちろんレコードでも何でもいいのでアルバムを聴きながら読んでみてください。

 

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収録曲レビュー

1.Serenade to a Cuckoo
はい、この曲が僕が大好きな曲です。このフルート最高すぎやしませんか。もうこんなん吹けたらいますぐ死んでもいいぐらいです。

 

Rolandおじさんのフルートは世間が思い浮かべるようなフルートのあの美しい音とは言えません。ただでさえジャズフルートはクラシックと比べるとノイジーなのですが、数多のジャズフルートの中でも群を抜いて音がキタナ、、、ノイジーなのがKirkさん。しかしこの音はこの人しか出せない独特でオリジナリティ溢れる音色です。

 

だって声も一緒に出ちゃってますからね。スキャット&フルート!初めて聴いたとき笑っちゃいましたもんね。自由すぎて。

 

Rolandさんはジャズとかジャンル的なのを軽く超越しちゃっている系なのでそんな事しても許される、、、いや!そうじゃないとダメなんです!
(やっぱりHubert LawsとかHerbie Mannの音を聴くと「音キレイやなあ〜』って思いますが物足りないと思ってしまうときもあります。)

 

好き嫌いはハッキリと分かれると思いますがまだ氏のフルートを聴いた事ない方はぜひ怖いもの聴きたさでチャレンジしてみてください。
ちなみにこの曲が好きすぎてフルートアドリブパートを耳コピしました。
せっかくなのでここで公開してみます。音程だけを拾っているのでリズムの表記とかめちゃくちゃですが音源を聴きながらフィーリングで参考にしてください!

 

 

Serenade to a Cuckoo – フルートアドリブ ←クリックしてダウンロード!

 

(所詮素人の耳コピなのであまりアテにしないでくださいね。なぜか冒頭部分とか切れてますがしょうがないです。テーマとかはうまいことググってください!きっと出てきますんで!)

 

Youtubeにあるこのテイクも最高!見た目もイカす!

 

2.This Masquerade

テナーサックスワンホーンで演奏されるミドルテンポでメロウなナンバー。原曲はLeon Russell(レオン・ラッセル)

Kirkバージョンは原曲よりは都会的にグルーヴィンなアレンジになっています。都会的といっても泥臭く熱気あふれるクラブって感じですね。

ベースがブリブリ、ドラムは確実に気持ちのいいタイミングでスネアを落とします。

Kirkのテナーは力強さ満点。原曲とはまた違うシブさがあります。サックスは表情がどのようにも出せる楽器なので奏者のセンスがモロに出る楽器だと思いますが氏の音は人間味が溢れまくっています。

 

(原曲は哀愁漂いまくりのシブかっこいい曲。)

 

ちなみにこの曲はGeorge Benson(ジョージ・ベンソン)もカバーしていて大ヒットしたそうな。そちらは大人の色気がムンムンです。

こっちはもっと都会。バーで流れてそう。

Kirkバージョンと比べるととても同じ曲とは思えない仕上がり。音楽はホント面白いです。

3.Sugar

テナーサックス奏者Stanley Turrentine(スタンリー・タレンタイン)の代表曲。ソウル・ジャズの名曲として有名ですね。

このアルバムに収録されたバージョンでは歌モノアレンジとなっています。

歌っているのはMichael Hill(マイケル・ヒル)さんという方。この方に関しては詳しくわかりません!ごめんなさい!いい声ですね。低音が豊かなダンディな歌声です。

イントロから流石なサックスが鳴り響きます。そして歌のあとのアドリブパートではKirk節なソロが展開されてナイスです!

はい、ナイスです!

(原曲はえっちなジャケット)

 

4.Los Angeles Negro Chorus

30秒弱のコーラス小曲。よくわかりませんがみんな歌上手いなあ〜

 

5. Steppin’ into Beauty

正直あまり印象に残っていない曲です。

真っ当なジャズというか、大人なジャズですか?

 

6. The Christmas Song

有名なクリスマスソングをKirkさんがカバー!

なんとも言えない仕上がり!です!

 

Nat King Coleバージョンかっこいい!

 

7.Bagpipe Medley

1975年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでの録音。多分サックスを何本も同時に吹いてバグパイプみたいな演奏をしているんだと思います。

普通だったらこんな事できないですけどね。どんな肺活量やねんという。

悪ふざけみたいなリズムが音楽を楽しんでるKirkらしくていいなあと思います。こういう遊びを素直に音楽に取り入れていやらしくないのKirkの魅力だなと思います。

本人はきっと可愛らしい人なんだと思います。

 

8.Bright Moments

歌がとってもかっこいい曲。ジャズというかソウルといかファンクというか。Kirkの過去発表した楽曲のセルフカバーです。

演奏ではベースが粘っこいフレーズ弾きますねー。弾いているのはBuster Williams(バスター・ウィリアムズ)。

Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)のバンドメンバーとして有名なベーシスト。

バンド全体の演奏もエネルギッシュで好きです!

ソロの最中にサックス同時吹きを交えたりKirkのソロも元気いっぱいです。

 

9.Lyriconon

かわいらしい電子音が響く曲。

最初この曲を聴いたときからこの不思議な音がする楽器はなんだろう?とずっと思っていたのですが、今回このエントリーを書くにあたって色々調べて知ることができました!

この電子サックスのような楽器はLyricon(リリコン)というウインドウシンセサイザーらしいです!

(↑詳しくはこちら)

今のEWIなどの元祖らしいです。T-SQUAREの『TRUTH』なんかもLyriconで演奏されたらしいです!

この動画で吹かれているのがLyricon!セッティングめんどくさそう!でもまんまアノ音ですね。

 

本題のKirkの音はもっと可愛らしくたまらない感じです。

やっぱりT-SQUAREとは楽器の使い方のセンスが違う感じ。

メロディやアレンジもかわいいので好きな曲です。

 

10.A Night in Tunisia

ジャズのスタンダード・ナンバー『チュニジアの夜』をカバー。

個性あふれるアレンジ。ちょっとフュージョンっぽいなあと思っていたらバックはStuff(スタッフ)ですってよ。

Kirkの個性とぶつかってなんとも言えない空気感となってます。

これは絶対ジャズじゃないもんなあ〜。

このチグハグな感じ僕は好きですが。

 

11. J. Griff’s Blues

ストレートなブルースナンバー。モントルー・ジャズ・フェスティバルでの演奏。

Kirkのハチャメチャに見えて実はしっかりしているテクニックが堪能できるテイクですね。

サックス同時吹きも行なっていますが実はワンホーンでのフレーズや音がかっこいいのです。

同時吹きはやっぱり盛り上がるみたいで観客にはウケていますが、、、伴奏がない中でのソロがたまりません。

ロックだなあ〜〜〜〜

 

1番好きな曲

1.Serenade to a Cuckoo
この曲はどうにもならないぐらい好きなのでどうにもなりませんでした。
ぜひ色々なバージョンを聴いてみてください!

まとめ

今回紹介したこのアルバムも次作『Boogie-Woogie String Along for Real』もジャズの範疇に収まらない音楽の魅力が詰め込まれた作品です。

Roland Kirkの音楽は形容し難くジャズが好きでもあまりピンとこない方が多いようですし、ロック好きからも支持はあるようですがそれもまたなんとも言えない感じのようです。

ジャズが好きとかロックが好きというよりも色々なジャンルを聴く方にはビビッとくるアルバムたちだと思います!

ぜひ聴いてみて不思議な音楽に触れていただけたらと思います!

 

ではまた~